2013年度 議会活動

平成25年第3回定例会(第4日) 一般質問

14番、金子辰男です。議長のお許しをいただきましたので、さきに通告してありますとおり、ふるさと納税についてと森林セラピーについて、以上2点について、今回提案型の質問をさせていただきます。
まず最初に、ふるさと納税についてですが、三豊市でも既に平成20年度より、ふるさと三豊応援寄附というタイトルで、ふるさと納税が始まっております。三豊市のホームページには、寄附状況が詳しく掲載されており、寄附件数と寄附金額、公表を希望された方は氏名の公表も行われております。
そして、寄附金の使用方法は六つの使い道を決めていて、例えば子育て支援、自然環境保全など、それぞれ活用を指定する事業に分けて、寄附金額の明細を公表しております。そして、納めていただいた方の税金の控除について、また、納めていただいた方へのお礼並びに寄附金の払い込み方法など、丁寧に説明がされております。
そういう状況ではありますが、先日、日本経済新聞に、ふるさと納税をしていただいた納税者へのお礼の特徴を捉まえ、また、納税額がふえたことを捉えて、「ふるさと納税、おまけで好調」とか「ふるさと納税、税金払ったらカニくれた」、また「特産品ずらり、自治体知名度にも貢献」とありました。記事を少し紹介いたしますと、納税後、お礼をいただけるお得感が受けているようだとありました。鳥取県米子市では、充実した特典内容がメディアで取り上げられ、昨年度は前年度の2.6倍の寄附件数、7,201件、金額にして8,905万円あったとの記事。佐賀県玄海町では、制度を紹介する民間サイトで検索ランキングが全国5位に浮上し、担当者は「知名度アップで一石二鳥です」とのこと。ほかにも工夫を凝らしたふるさと納税制度が多数掲載されていました。市の担当者は「常に他の自治体の上を行くようにアイデアを出し続けたい」と話していると締めくくっていました。
三豊市のふるさと納税、ふるさと三豊応援寄附、これからの展望並びに見解をお伺いいたします。

【答弁:市長】
金子議員の御質問にお答え申し上げます。
ふるさと納税制度は、自分のふるさとや応援したい自治体などへ寄附を行った場合、現在お住まいの自治体の住民税と所得税から一定の控除を受けることができる制度です。本市でも、平成20年9月に制定されたふるさと三豊応援寄附条例の規定に基づき、寄附を受けております。
金子議員御質問の活用方法につきましては、皆様からの寄附金を一旦ふるさと三豊応援基金に積み立てて、寄附された方々のお気持ちに沿うよう、翌年度の当初予算の取り組み事業の財源として活用させていただいております。平成24年度は24名の皆様から255万8,500円の御寄附をいただき、このうちふるさと応援事業の103万2,000円につきましては、定住促進事業と三豊市ふるさと会運営事業、香川大学出前講座に振り分けて充当しており、ふるさとのにぎわい創出に関する事業に対する寄附金103万5,000円につきましては、瀬戸内国際芸術祭関連イベントに充当しております。
今後も同様の方向で活用させていただく方針です。なお、寄附をいただいた皆様方には、年度ごとに活用内容をまとめた通知をお送りさせていただいております。
広報活動といたしましては、広報紙の掲載、ホームページの中に専用ページを作成し、その中で御寄附いただいた方のお名前等につきましても、希望される方については掲載しております。また、県人会や高校の同窓会、三豊市ふるさと会などでは、チラシをお配りして、寄附件数、金額とも徐々にではありますがふえております。
昨年11月の関西ふるさと会では、総会の際に会長さんから会員の皆様に呼びかけてくださいました。関東ふるさと会では、作成したふるさと納税PRチラシを9月広報紙などと一緒に郵送しまして、12月開催予定の関東ふるさと会総会でも、自分たちのふるさとを応援したい思いで、今回特別に時間をとって、ふるさと納税について会員に呼びかけてくれるというふうに伺っております。
また、秋開催の瀬戸内国際芸術祭の会場にもパンフレットを置くなどして、来島者に呼びかけていく予定にしております。寄附金を3万円以上いただいた市外の方には、感謝の気持ちとして、三豊市の特産である季節のフルーツを、3万円に満たない寄附であっても、広報みとよをお送りいたしております。おいしかったとか、懐かしい写真が載っていたといったお礼の返事をいただいており、毎年続けて御寄附くださる方もふえております。あくまでふるさとを応援していただく寄附行為でありますので、今後とも地道な活動を継続してまいりたいと思います。
以上、金子議員の御質問にお答え申し上げます。

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今、市長答弁いただきました。地道な活動を行っていく。執行部の気持ちや三豊市の姿勢があらわれている雰囲気の答弁だったと思います。
ただ、全国的に財政難にあえぐ自治体にとっては、この制度、大変大きな魅力だと思います。そこで、これからふるさと納税をされようとする人たちに、より便利により簡易な納税方法を提案させていただいたらどうでしょうか。
例えばインターネットのクレジットカードでの納税、インターネットバンキングによる受け付け、Yahoo公金支払いサービスなどもあるようで、北海道夕張市では活用されているようにお聞きいたします。税金の控除、お礼の内容、寄附の方法から領収書まで、中身はできていると思うのですが、よりアイデアを出して、さまざまな効果が期待できる施策に仕上げていくべきだと考えますが、見解をお聞かせいただきたいです。

【答弁:総務部長】
それでは、金子議員さんの再質問にお答えいたします。
御指摘のインターネットを利用した納税の検討はどうかということでございますが、インターネットを利用する場合に、導入費用とか月額の利用料金等が発生します。インターネットを利用できることで、どの程度ふるさとの寄附をしていただけるかわかりませんが、寄附をしやすい方法というのは非常に大事なことではありますので、今後検討してまいりたいと思います。

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日本経済新聞に載っていた部分なんですが、言えばちょっと嫌らしいような形になっては大変いけないんですが、納税された方へのお礼の特徴がある自治体が大変多いと書いておりました。そういった部分での工夫というんですか、また格別三豊市の特産品や、より多くのよりさまざまな形のアイデアや工夫したやり方があるのではないかと感じた次第であります。
次の質問に移りたいと思います。

それでは、次に癒やしの場としての森林活用についてお伺いいたします。
森や林の中、里山などを歩くと、心も体も爽やかになることはよく知られており、これまで森林浴として親しまれてきました。そしてまた最近注目されているのが、森林療法、森林セラピーという言葉です。森林セラピーとは、森の持つ癒やし効果について医学的な見解を行い、科学的な根拠に基づく効能評価という療法メニューを確立し、健康増進やリハビリテーションに役立てようとするものです。
山本町には、町時代、地元の多くの先輩たちの知恵と努力により、天神さんの遊歩道、神田地区には地元の人たちが協力し合ってつくった立石山登山道、同じく地元の多くの人たちの協力によりつくられた辻地区の菩提山登山道、また詫間町には博智山などと、三豊市には森林の癒やし効果があるところはたくさんあります。財田町に至っては、町全体が心を癒やしてくれる場でもあるのではないかと思います。
私も先日、久しぶりに天神さん遊歩道に行ってみました。整備が少し必要だと感じました。そして、ほんのひとときでしたがとてもリラックスできました。本当に森林の癒やし効果があることを痛感いたしました。
三豊市には、さきに申したとおり、アクセスにも恵まれた都市近郊林がたくさんあります。高齢者の方でも、車やコミュニティーバスなどを利用すれば、簡単に森林浴が可能な立地条件にあります。こうした三豊市の土地の特徴を生かし、単なる山、森、林ではなく、リラックスやリフレッシュの場所として活用してもらうための、森林を利用し、地域の特性を生かした森林セラピー、癒やしのコースづくりを考えてみてもよいかと思いますが、見解を伺います。

【答弁:健康福祉部長】
金子議員さんの御質問にお答えいたします。
議員御指摘のとおり、森が人間に与える効果として、森林浴によるリラックス効果、癒やし効果が挙げられております。多くの人が森林を歩くと気持ちがいいと感じます。これらの効果は、香り成分のフィトンチッドや風にそよぐ枝葉のリズム、目に優しく気持ちを落ちつかせる緑、太陽光を適度に遮るやわらかな日差しなどによってもたらされているものと考えられております。近年、こうした効果に着目して、生理、心理、物理実験により癒やし効果の検証等がなされ、全国53カ所の森が森林セラピー基地、森林セラピーロードとして認定されております。四国では、高知県の津野町と梼原町が認定を受けております。
また、平成22年1月の鳩山総理大臣の施政方針演説において、健康寿命を延ばす観点から、近代西洋医学と、西洋医学の手法では説明し切れない各種の療法を組み合わせた統合医療の積極的推進について検討を進めることが掲げられました。これを受けて厚生労働省では、プロジェクトチームにより知見の収集を図っており、平成25年2月の報告を見ますと、近代西洋医学との組み合わせの中で、環境を利用するものとして温泉療法と森林セラピーを挙げています。
残念ながら、本市におきましては植生豊かな大規模な自然林や水量豊富な渓谷はありませんが、讃岐地方独特の古くから生活と結びついた里山があります。近年、こうした里山は荒廃しておりましたが、平成25年度のまちづくり推進隊の事業計画を見ますと、高瀬、三野、詫間が健康づくりを目的とした里山整備や登山道の整備を掲げ、また、公民館活動におきましても里山整備やウオーキングなどが計画されているようです。体力づくりや健康維持には、年齢や体力、身体状況等に応じ、多くの選択肢があります。余り険しくない整備された里山を歩くことは大変有効と考えておりますので、森で気持ちよくなっていただくために、コースや特色などについて、広く利用者の方への広報に努めてまいりたいと思っております。
以上、金子議員の御質問にお答えいたします。

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大変専門的なことまでお答えいただきまして、ありがとうございました。
森林セラピーの効果として考えられるのは、森林の景観の保持であります。また、観光との連携も可能だと思います。より多くの人が森林やそういう場所を訪れる機会がふえることにより、自然と人間との共存や自然界に生息する動植物とのバランスが保たれ、最近ふえている鳥獣の農作物への被害減少へ少しでもつながるのではないでしょうか。
そしてまた、昭和半ばよりストレス社会と言われ始めてから、平成の現代もストレス社会はひどくなる一方に思われます。ストレスが軽減された時代を次の世代に引き継ぐべきと思います。森林セラピーがそのきっかけになればと思います。お考えを伺いたいと思います。

【答弁:健康福祉部長】
再質問にお答えいたします。
議員御指摘のとおり、登山道、遊歩道等を整備することにより、森林等自然環境の保全や動植物等の自然生態系の保全にもつながり、また、入り込み客の増加も見込めるものと思っております。
森林セラピーでは、森林浴でストレスホルモンが減少する、副交感神経活動が高まる、交感神経活動が抑制される、収縮期・拡張期血圧及び脈拍数が低下する。心理的緊張が緩和し活気が増すこと等により、ストレス状態の改善、意欲、エネルギーの回復、身体の痛み等の自覚的症状の改善、全体的健康、心の健康等、気分の改善等の健康効果があると言われております。それぞれに合った取り組みをしていただけることを願っております。
以上、再質問にお答えさせていただきます。

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市長にお伺いしたいと思います。ストレス社会のことですが、解消する方法、楽しい時代を築くべきだと思っております。そういった中でこの森林セラピー、一翼を担えるのではないかとも思います。また、これからの三豊市づくりにとって大変重要な部分だと思いますが、どのようにお考えか、お聞かせいただいたらと思います。

【答弁:市長】
金子議員御指摘のように、三豊市はたくさんの里山を持っております。部長が答弁しましたように、現在、詫間、三野、高瀬ですか、まちづくり推進隊もこの里山に視点を置いて、健康づくりを考えていただいておるようです。
一番お願いしたいのは、市民の皆様方が、三豊の中をいろいろなところを訪問していただきたいと思います。今までの旧町単位で里山を考えるのではなく、これだけ三豊市は里山を持っておるんですから、いろんなところへ行っていただきたい。そうすると、いろんなものが見えると思います。私も天神さんのアプローチ、遊歩道、それからそこから見る三豊平野と七宝山、感激した思い出があります。
それぞれの里山でそれぞれの味わいのある別の景色を三豊も持っておりますので、まず三豊市民の皆様方がこの里山を楽しんでいただき、健康づくりをしていただくと。そして、三豊市民が楽しんでいるということで、市外、県外からお客様に来ていただいたらなおありがたいと、このように考えて、市民の皆さんと一緒に頑張っていきたいと思います。
以上です。

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