2013年度 議会活動

平成25年第2回定例会(第4日) 一般質問

一般質問を始めます。
去る6月初旬の四国新聞及び全国紙各紙の第一面の記事に平成12年の人口動態統計が掲載されておりました。女性一人が一生涯に産む子供の推定人数を示す合計特殊出生率が2012年には1.41となり、出生率が16年ぶりに上昇し、前年から0.02ポイント上昇しました。1.40を上回ったのは、1996年以来16年ぶりです。ただ赤ちゃんの出生数は、103万7,101人、前年比1万3,705人減と過去最少を更新し、少子化が進んだとありました。香川県の出生率は、1.56であるともありました。これらは厚労省の説明によると主な出生世代である20代~30代の女性人口が年々減少しているためで、今後も少子化の流れは続くとみているとありました。そして第一子出生時の母親の平均年齢は30.3歳で20年連続の上昇、20代と30代前半で出生率数が前年より減ったのに対し、30代後半と40代では増加し、晩産化が伺えるとありました。記事の最終章では、厚労省によると昨年10月時点での女性人口は、30代が約831万人、20代が631万人で、今後とも減少が続くとありました。新聞各社が問題提起をしてくれていると感じた次第であります。
つまり、この新聞報道から見ると、近年の少子化は、晩婚化、未婚化が最も大きな原因であることが一目瞭然であります。ただ、適齢期を迎えている若い人達に話を聞くと「いずれ結婚する」と答えた人が9割を超えるなど、結婚に対する意識は高いと感じました。晩婚化、未婚化が進行している背景には、仕事と家庭の両立、子育てなどに対する様々な不安心理があり、結婚・出産を躊躇させているのではと、推測されます。でも、母親になった多くの人達は、「子育ては大変だけど同時に楽しいものだ」との認識があります。結婚・出産に対する過度な不安を軽減し、より多くの人が結婚・出産に踏み出せるような環境を醸成していく。命を次の世代につなげていく結婚・出産・育児の価値と社会的意識を多くの人にしっかりと教えることも大切だと思います。
三豊市の少子化対策は、あまり晩婚化・未婚化対策のメニューがないように思われます。少子化対策の柱として、晩婚化・未婚化に焦点をあてた取り組みはないのかお聞きします。
そして、少子化はどうやったら食い止められるのか。若い世代の雇用の安定は確保されているのかと言うことも含めて、実効性のある少子化対策についてお尋ねします。

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少子化についての根本的な部分を再々質問としてお聞きいたします。
古い価値観を話すようで少し気がひけるのですが、子は親が育てるのは当然であって、また、子は成長したら親の世話をするのは当たり前のことだ。何百年と続いて繰り返されてきたことで、人として生きる道だと先輩から教わりました。
20~30年前から年金対策・老人施設介護・老人医療制度、これらの政策や制度が手厚くなりだしました。それはとてもとてもありがたい政策ではあります。ただ、国や自治体が子どもの代わりを務めるような政策でもあるのではないでしょうか。親の扶養は子どもの義務であるという意識が薄れてしまっているのではないでしょうか。福祉国家となった日本では、国や自治体が子どもの代わりをしてくれるので、老後は子どもに頼る心配もなく、一人ででも年金暮らしでのんびりと、というライフスタイルが定着してしまい、晩婚化、少子化という現象を引き起こしてしまっているのではないでしょうか。その状態が定着してくると同時に、少子化が本格的になってきたのではないのかとも考えてしまいます。社会の最小単位である家族がそれぞれ子育てをし、しっかり親の老後の保障をする。また、そのように努力をしてこそ、健全な社会が維持できるのではないかとも思います。
少子化に対する根本的な原因はそこにあるのではないか、答弁をいただいて私の質問を終わります

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