平成21年第2回定例会(第4日) 一般質問
都市部のことと考えていた子どもの身近に起きる事件、そんな事件も他の地域の出来事と済まされないような近ごろになってきております。時代の移り変わりとともに、地域の近隣関係の希薄化に伴い、地域のコミュニティが薄れてきて、子どもたちに影響を与えてきているのではないかと多くの人たちが心配しております。
学校は子どもたちが安心して学べるために、また、学ぶためのよりよい環境づくりや、よりよい学校運営を行うために、保護者や地域住民の協力の必要性は強く認識していると思います。が、ある面、学校はまだまだ問題を抱え込む傾向にあり、内部で処理すべきと判断した情報が外部に漏れることに対する警戒心は強いのではないかと思っております。
子どもたちが安心して学べるために、学ぶためのよりよい環境づくり、よりよい学校運営を行うためには、学校からの情報の提供は保護者や地域住民にとって共通認識、信頼関係を深めるために必要不可欠なものだと思います。情報を提供することで、学校と家庭、地域社会が特色ある学校づくりを協働で行い、教育を地域全体で取り組む、それは、「地域の子は地域で育てる」へとつながっていくと思います。
教育を地域全体で取り組むための情報の交換ということは、学校が課題を一方的に決め、家庭や地域に協力を求めるだけのものではなく、また、反面、家庭や地域の多様なニーズを学校が無条件に受け入れるものでもありません。子どもたちの豊かな学びと育ちのために必要なこと、それぞれができることを学校、家庭、地域がともに探り、共通の目標に向かう一つの手段ではないかと思います。
以上のような観点から、家庭と学校、地域と学校のあり方について、市長並びに教育長にお伺いをいたします。
市長の答弁は本当に全くそのとおりなんですが。いや、私も全く同感なんです。
ただ、最後に、今、何か答えを持っていないという言葉があったと思うんですが、本当に私たちも持っていない。だけど、まず最初の第一歩として何ができるのか、何をしなきゃいけないのか、それと同時に、子どもたちは時代の中で成長と反抗を繰り返すものであって、日々刻々と子どもたちは成長していっているわけです。もう待ったなしなんです。そういった意味では、学校の先生、教育に当たっておられる方は本当に一生懸命取り組んでくれていると思います。いろんないい話をものすごくたくさん聞きます。情熱を持って取り組んでいただけるようお願いいたします。そういった意味で、何をしなければいけないか、子どもが毎日、日々刻々と成長しているという部分では、スピード感を持って当たっていただきたいなと思っております。
教育長が言っていただきました「あいさつの一言で立ち直れる」という部分、これは住民もそうなんですよね。学校の子どももそうだと思うんですけれど、住民というか、市民もそうなんです。事業所へ行くやないですか、地域のお年寄りが。やっぱり、役場の職員に世話になるきんと思って、ちょっと気兼ねしもって行きよるんですよ。役場の職員が下を向いて一生懸命仕事をしよるんですけど、あれは役場で「おはようございます」とか「こんにちは」という声は、僕も各地域の支所へ時々行くんですけど、役場の職員自体があんまりあいさつ、どうも出よるような雰囲気というのがないんですよね。僕自身、山本の支所へ行くと、もっと明るい雰囲気を出そうぜ、伸び伸びと仕事をやろうぜと。仕事は楽しないといかん、それと、職場も明るくないといかん、来た人が、住民の人が気兼ねするようなところではいかんぞと。もっともっと「こんにちは」「おはようございます」というてあいさつして、住民の人がほっとするような場所になったらいいんじゃないかなと、そういったような声かけはしております。
ただ、僕らの世代というか、ある程度、50過ぎ、定年間近の人たち、やっぱり古い、これは先入観があるかもわかりませんけれど、あんまりあいさつせんのですよ。若い職員の人たちはあいさつしよう、しようと思っているんですけれど、やっぱり先輩の職員の人たちが、ちょっとこれは表現が悪いかもわかりませんけど、住民の本音として言いますね。役場の職員の人たちは住民の人たちに対して「世話してやっておるんだ」という気持ちがどこかここかにあるんですよ。それを住民はものすごく微妙に感じ取っているわけなんです。
それは少し余談になりましたけれど、学校の子どもも本当にあいさつの一言で変わる、これは本当にいいことだと思います。役場というか、市役所の職員の人たちも大いに見習ってやっていただきたいなと思っております。
それと、実は、食育ということを今回質問させてもらおうと思っていたんですが、何名かの議員の方々がたくさん質問されたので控えておこうかなと思ったんですが、きのう、大平敏弘議員からの食育に関する質問のことで、建設経済部の横山部長、また、横山市長の答弁の中で、「地産地消は何からでもいいから始めたい。方向的には私も同じなんですよ」と。いや、僕らもそう思っています。それと同時に、「経済的な面、効率的な面から検討している」と。それと、あんまり揚げ足を取るようなことを言っちゃいかんなとは思っているんですけれど、「今治市が20年もかかったんですよ。しばらく検討させてください」と。ちょっと待ってよと。毎日毎日、ほんまに、うちらの子どもも小学校を卒業してしまうがなと。この食育というのは、後でもう一度教育長にもお伺いしたいと思いますけれど、子どもの……。
食育という意義を教育長にいま一度お伺いしたい。
それと同時に、「しばらく検討させていただきたい」というのは、どういう期間なのか、どういう長さなのか。住民が聞くと、私たちも聞くと、本当に民間だったら半年、いや、1年あったら地産地消、学校で食べる給食なんか、地元の食材を使って、極端に言えば全部できるぞというようなことが言えるんじゃないかと思いますけれども、それを何年か待ってくださいというのは、子どものためを思ったら、もっともっと真剣に取り組んでいただきたい。そういった時代を、市長をはじめ、かつて企業戦士と呼ばれた時代があったときの人間は過ごしてきたんじゃないかと思うんですよ。企業の繁栄は社会に奉仕するとか、何かうまく、詭弁か何かわからないですけど、本当に夜も昼も寝んと社会に役立つんだったら、みんなの役に立つのであれば、もう給与のことも言わんと、何がベストなのか、何が今どう動けばええのかということを一生懸命考えて動いていった時代があったと思います。それこそ、親の死に目にも会えないようなぐらい働いて働いてきた時代があったと思います。今、そういった意味では、市の職員、地方官僚の方々が、かつての企業戦士のごとく、一人一人の職員が市役所の星となるように、輝くように獅子奮迅の努力をしていただきたいなと思っております。
ちょっと長くなったんですが、市長並びに教育長の答弁をお願いいたします。
先ほど、しばらく検討させていただきたいという、その期間というのは、市役所の期間というのはどのぐらいの期間かということを市長にお伺いしたいと思います。
今、いろんな思い、教育長にしろ、市長にしろ、私たちにしろ、未来を担う子どもたちに対する熱い思いというのは本当に共通するものが多くあると思います。ただ、本当に、今、保護者の人たち、また、地域の人たちが大変心配しているということも事実です。いち早くいい学校になったり、いい地域になったり、いい地域にはいい学校があるんだ、いい学校はいい地域なんだというような、三豊市が発信できるような発信力を持っていただきたいなと思います。
食育に関するということで関連性という部分は思っていたんですが、学校の先生ということに対しても、私の思うことは、いろんな形で子どもたちに情熱を持って接していただいていると思っております。先ほど、最初の市長の話に、友人とか教師とか、三つが崩れると子どもたちも大変な状況に陥るんじゃないかという話がありました。学校の先生も、子どもたちが悲しいときには母のように、また、苦しいときは父のように、楽しいときは友のように、情熱と愛情を持って取り組んでいただきたいなと思っております。
以上です。