平成21年第1回定例会(第3日) 一般質問
100年に1度の大不況、戦後最大の経済危機と言われております。アメリカの住宅バブル崩壊をきっかけに、サブプライムローン問題が引き金となり、世界中が、日本が、三豊市でもかつてないほどの危機に直面しております。実体経済は、大不況のため、お金が世の中にバランスよく回っておりません。人間の体でいえば、血液の循環が全くよくない。民間はもう息絶え絶えの状態なのです。
そういった中、公務員に対しては、安心と安全が保障されている市役所、このように市民、住民は感じているわけです。三豊市では市の広報により市職員の給与状況のお知らせを行っておりますが、特別職の報酬は明確に出ているのですが、職員の給与がわかりにくいという声があります。人件費の状況を、お役所的な言葉、使い方でなく、市民にわかりやすい言葉で表現することはできないのでしょうか。
また、職員の人たちからですけれど、給与に対する説明が不足しているのではないかという声もあります。どのようにお考えか、お聞かせください。
今、市長から答弁をいただいたのですが、聞けば、まことに全くそのとおりなのですが、市長が目指す新しい21世紀に向かった市というのは、ある程度、情報公開ということで、住民が、市民が、どうなっているのだという部分も併せ持っているんじゃないかと思っております。他市と比較するのではなく、三豊市独自の発想で、他の市町村のモデルとなるような方法、そういったものも考えていただいてもいいんじゃないかと思っております。
それと、最後にちょっと発言した、職員の中からも、給与に対する説明が不足しているんじゃないかという部分なんですが、この部分をちょっと説明させていただきます。それと同時に、職員の立場からという部分も多少併せ持つんですけれども、どうしてこういう質問をしているのかという部分も御理解いただくために、市長の施政方針を私なりに解釈してこういった質問をしているのだということを御理解していただくために、ちょっと説明させていただきます。
今、三豊市役所は、まさに国の下請機関でも末端機関でもなく、大げさに言えば、地方政府としての自覚と責任を持って、地域の経営を市民と一体となって進める協働者という方向性をとろうとしていると思っております。また、市の経営とは、地域が持つ資源、歴史、伝統、自然環境、人材、ノウハウなど、あらゆる資源を生かし、住民に役立つ政策を遂行すること、そのためには、市民と市役所の協働をいかに構築していくかが大切になってくると市長は施政方針の中で述べられているのでないかなと思っております。また、すばらしいことだと思っております。
ただ、そういったように、市が一丸となって進んでいこうとするときに、職員の人たちの声なき声というのですか、こういうことは本当になかなか発言できないというか、よく言われるサイレントマジョリティというのですか、声なき少数派というのですか、声なき声という部分を訴えてみたいと思っているのです。
そういった、21世紀に向けた新しい市をつくろうとしているときに、職員は一生懸命仕事に専念し、仕事に一生懸命取り組んで、同じように汗をかき、苦労をともにし、分かち合ったとき、ふと給料の話になったとき、唖然とするようなことがあるというような声を漏れ聞いております。
そういうことは、市長が目指そうとする方向性はものすごくいいのだけど、職員の側にとってみると、どこかぽかっと風穴があくような、むなしさを感じるような、何でやねんというような部分、そういった声が、まさしく声なき声が聞こえているという部分です。
これは三豊市民のためにもならない、市の発展のためにもならない、そういう観点から僕はお聞きしようと思っております。
地方地域が頑張るためには、市民と三豊市役所が協働して自治を構築する力、すなわち自治力が必要になると思います。自治力がなければ、持続可能な社会は実現できないと思っております。そういった観点から、市長の御見解をお聞かせいただければと思います。
市長が今お答えになってくれた部分は、質問する側からも、答える方からも、本当にデリケートな部分だと思います。それと同時に、市長も今言われましたが、公務員には能力のある人が多い。また、人柄のいい人がたくさんいる。また反面、そうでない方も少しおられるかもわからない。そういった中で、そういったような、先ほど言った声なき声というか、そういった、何とも言われない部分が気持ちの中に生まれると、彼ら職員を無能な職員とか無気力な職員に陥らせてしまうようなところがあるのじゃないかと思います。何せ、この問題は本当にデリケートな問題だと思っております。
思うことは、職員のモチベーションが落ちないように、十分な対応と説明責任を果たしていただくことと、それと、反面、一番言いたいのは、市民が市の職員を見たときに、おまえら、それだけ仕事をしよんやったら、それぐらいの給料をもらってもええわと、そんなにえらい目をしよんやったら、それは納得するわというような、また反面、説明責任も市民に対しても行うし、また、これから市長が目指す21世紀の新しい自治体のあり方といういう部分に対してでも同じように住民にわかりやすく説明していただけたらと思っております。市長のお考え等を聞くこととして、質問を終わりたいと思います。